働いたり、妊娠したり、出産したり。

フルタイムでも共働きでも、ゆるゆるとマイペースに暮らしたい。

妊婦のしんどさは「つわり」や「お腹の重さ」がメインではなかったよ。

小学生の頃、自分だけ逆上がりが出来なかったり、自分だけ植木鉢から芽が出なかったりして、とてもしんどかったなぁ、という記憶があります。

妊婦になって、そんなことをよく思い出すようになりました。

 

「普通のこと」が出来ない苦しさ

妊婦になって初めて気がついたことは、世の中にはいろんな「普通」があって、そこに馴染めないと、とても生きづらいということ。
例えば、満員電車で多少押されても仕方ない、とか。取引先で出てきたコーヒーは美味しく最後までいただく、とか。これまで、何も考えず当然だと思ってきたことがたくさんありました。
でも、妊婦になって。満員電車で身体を押されると、鞄や肘がお腹にぐいぐい当たります。さすがに、お腹を押されるというのは、結構怖い。リアルに危険を感じる。そして痛い。でも、通勤時間帯の人々は必死なので、妊婦マークを付けていてもお腹が出ていても、意外に妊婦だと気づいてはもらえません。

取引先で出てきたコーヒーも、その日1杯目なら良いけれど、2-3杯を超えると迷う。カフェインの過剰摂取は、胎児に影響を与えることがある、といわれていいるので。妊娠初期で職場にも明かしていない時期、目の前のコーヒーを飲むかどうか。ためらいます。

こういう、なんてことない「普通の毎日」に、心を少しずつすり減らす必要があります。

 

「マイノリティ」ってこういうことなのかしら

ああ、もしかして、障害者の人やLGBTの人は、しょっちゅうこういう気持ちなのかな、としみじみ思いました。
一生懸命、白杖で音を鳴らして歩いている視覚障害者の人たちは、車の音が近づいてくるだけでもすごく怖いだろうな、とか。レズビアンの人たちは、少子化で未婚率の高さが訴えられたり、TVドラマの恋愛が常に男女ペアだったりするたびに心が痛むのかな、とか。
これまで「マイノリティ」って少数派という意味としか捉えてなかったけど、数の問題ではなく、「普通」の中で生きることが困難な人たちのことなのか、と実感したのです。最近話題の受動喫煙も、ぜんそくの人やがん患者の人は、喫煙可のスペースにいるだけで苦しいかもしれないわけです。

 

「ちょっとしんどい」「ちょっと眠い」の目に見えないつらさ

フルタイムで働いている身として、予想以上につらかったのが、「ものすごく体調が悪いわけではないけれど、常に低調」ということでした。「何ヶ月間も調子の出ない日が続く」というのは初めて。

妊娠するまでは、調子が悪い日は、じゃあ薬を飲もうとか、睡眠を長めに取ろうとか、そうやってやり過ごしてきましたが、妊娠してからは「薬はほとんど飲めない」「眠くても寝付けない」という日々が、何ヶ月も途切れることなくずーっと続きました。

特に私は、妊娠発覚〜妊娠5ヶ月後半(20週)ごろまで、ずっと「ちょっとしんどい」「すぐ疲れる」「眠いのに眠れない」の状態。でも、病院で相談しても、雑誌を読んでも、「妊娠はそういうものなので、無理をせずに過ぎるのを待つ」しか方法はありませんでした。

ものすごく体調が悪いのであれば、仕事も休むし、何もしないでいるのですが、「ちょっとしんどい」が延々と続くと、そうはいきません。一応歩けるし、仕事にも行けるし、PCも打てる。でも、業務内容は頭に入ってこないし、すぐ息切れするし、毎日15時くらいには眠気と疲れで頭がぼうっとします。だからと言って、これまでのように解決する術はありません。

妊娠の理解のある職場でしたが、調子が悪いのを見て「病院で相談してみたら」と言われるのがとてもつらかったです。元々、体調管理には気をつけているタイプで、すぐに病院に行って解決しようとしてきましたが、こればかりは病院に行っても「妊娠はそういうものだから無理しないでね」と言われるだけなんですよ…!!

やっと、妊娠5ヶ月の終わり(21週あたり)で、ずっと平熱より高め(36.8度くらい)を保っていた体温が元に戻り(36.4度くらい)、だいぶ楽になりました。こうやって、仕事以外でPCが打てるくらいですから。

ただ、あのときの、いつ明るくなるかわからない暗闇を這っているような感じは、ちょっと忘れがたいです。ああ、学校の時、保健室のベッドから起き上がれなった友人は、こんなしんどい気持ちだったのかも…と思うと、なんともやるせないです。

 

ちょっと人にやさしくなれるかも

今まで、割と「普通」にやってこられた自分が、そうでなくなって初めて気がつくことがたくさんありました。と同時に、小学生のころは、「みんなができるのに自分だけできなくてつらい」ことってたくさんあったな、ということも思い出しました。(ちなみに3月生まれです)

妊活中は「妊婦さんは幸せそう」と思っていましたが、なかなかしんどい。ということは、街で歩いているいろんな「幸せそう」「普通っぽい」人たちも、やはりしんどいことを抱えて生きているのかもしれません。

そんな可能性を頭の端っこに置きながら、人と接するようにしよう、と誓う今日この頃なのでした。 

 

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歯周病(歯肉炎)と虫歯に怯える日々

妊娠してから心配事は尽きません。そのうちの一つが「歯」でした。

 

妊娠するまで全く知らなかったのですが、妊娠中はホルモンの影響で歯周病になりやすいとのこと。その上、「歯周病の有無で、後期流産や早産のリスクが5倍になる」というデータもいろんな記事でお見かけし、臆病な私は日々怯えていました。

さらに、妊娠後期や出産直後に虫歯で苦しむのも恐ろしい。そんなときに歯医者には行けないだろうし、生まれた子供にうつるのも絶対に嫌だし…。

というわけで、元々家に揃えていた歯周病対策ケアグッズを、フル活用することにしました。

 

まずは、歯医者に行くことをおすすめしたい。

妊娠前から、歯周病・虫歯対策をしていた私としては、おすすめグッズはいくつもあるのですが、まずは歯医者に行くことをおすすめしたいです。

というのも、妊娠前から歯周病を気にしていたのも、歯医者にて歯垢除去のクリーニングしてもらい、その爽快感にめちゃくちゃ感動したため。それからは、虫歯がなくても半年〜1年に1回は歯医者に行って歯垢除去をしてもらう、と決めております。

そして、そのときに歯科衛生士さんとお話ししたり、自分でも色々調べたりする中で、自宅でのケア用品も欲しいなー、と少しずつ揃えるようになりました。

なので、まずはぜひ歯医者さんに。電話して、「歯垢除去のクリーニングをして欲しいんですが、やっていますか」といえば、多くの歯医者さんでやっていると思います。

 

絶対におすすめしたい「ジェットウォッシャー ドルツ」。

そして、自宅でのケア用品で、断トツでおすすめなのがこれ。パナソニック「ジェットウォッシャー ドルツ」

かれこれ3年ほど愛用しています。その名の通りジェット水流で、親知らずの奥も、隙間にたまった汚れも、瞬時に掻き出して、洗い流してくれます。初めて使った時には、吐き出した水から、くさい匂いと汚れが出てきてショックを受けること間違いなし…。 

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どんなに頑張って歯を磨いても、歯間ブラシを念入りに使っても、奥歯の方の汚れは取りきれないことがありますよね。このジェットウォッシャードルツは、細い先端から、かなりの勢いで水が吹き出してくれるので、親知らずの奥の汚れも瞬時に洗い流してくれます。本当にスッキリ。

これまで週に1回程度使っていたのですが、妊娠してからは、ほぼ毎日のように使っています。とにかく汚れや菌を残しておきたくないので…。妊娠前に比べて、口の臭いにも敏感に感じますし。

8000円前後するのですが(Amazonが安かったです)、3年間ずっと使っていて故障もしないですし、口の中の気持ち悪さが本当に無くなるので、家に一台置いておくことを強くおすすめします。

ちなみに、もっと高価な類似品もあるようですが、私はこのパナソニックのもので大満足という感じ。

先端ノズルは替えも付いているので、家族も一緒に使えますよ。

パナソニック 口腔洗浄器 ジェットウォッシャー ドルツ 白 EW-DJ61-W

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マウスウォッシュは定番のコンクールを。

最近、歯医者さんでもよく推薦されているマウスウォッシュのコンクールF

こちらは、4-5年くらい前に使い始めて、愛用していました。殺菌力が高く、歯周病予防になるということで、念入りに歯磨きした後、コップの水に、数滴垂らしてうがいをします。

よくあるマウスウォッシュのように、強いミントの香りはないので頼りなく感じるのですが、ずっと使っていると、「歯ぐきが引き締まってきた!」という感じがします。面白いです。ただ、一本使い終えると、ついさぼりがちに…。今回の妊娠を期に、改めて買いました。

一本1000円弱とお高めですが、数滴を水で薄めるので、大体360〜700回分あるそうです。だいぶお得です。

コンクールF

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歯磨き粉もコンクールに変えようかなと思案中。

そして、現在購入を検討中なのがこちら。コンクールシリーズの歯磨き粉、「コンクール ジェルコートF」。ジェル状なので「歯磨きジェル」らしいです!

こちらも歯医者さんでよくおすすめされていますが、魅力的なのが「フッ素配合」という点。昔通っていた歯医者さんでは、歯垢除去が終わったあと「フッ素塗っておきますねー」と、歯周病と虫歯予防に効果的なフッ素をたっぷりと塗ってくれていました。

このジェルコートFには、そのフッ素が配合されているので、普通の歯磨き粉として使用しても虫歯や歯周病の防止になるのはもちろん、歯磨きの後に、歯全体に塗って軽くすすぐと、フッ素が歯をコートして守ってくれるとか。

なんとも魅力的なのです。使用頻度と量を考えると、少しお高めですが、買う価値はあるかなと。思っております。

コンクール ジェルコートF 90g

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出来ることから少しずつ。

現在、歯磨き→「ジェットウォッシャー ドルツ」→「コンクールF」でうがいという流れを日々守っていますが、歯周病や虫歯の気配もなく、毎日スッキリするので、この2つは本当におすすめします。歯周病や虫歯に怯えること自体がストレスですし、何より口の中がさっぱりすると、気持ちもだいぶすっきりします。特に「ジェットウォッシャー ドルツ」はずっと使えるし家族でも共用できるので、コスパが非常に高いです…。

とはいえ、出来ることから少しずつ、でももちろん良いと思います。どれか一つでも、効果はありますし。私も、歯磨きのコンクール ジェルコートFはまだ未使用なので、使用してみたら、またこちらでレビューしたいと思います!!

 

 

 

妊婦の不眠対策。妊婦クッションこと抱き枕は本当に必要か。

つわりよりも、不眠がつらかった。

妊娠してから一番つらかったのが、実は「不眠」でした。

つわりも苦しかったですが、私の場合、朝食は取ることができたので、日常生活はなんとか送ることができました。

ただ、妊娠2ヶ月〜3ヶ月の頃から全く眠れない夜が増えてきて、つわりが落ち着いた4ヶ月〜5ヶ月に入った頃でも、目が冴えて眠れない日が続くことがありました。夜9時にベットに入っても、眠りにつくのは11時頃で、しかも夜中の1時頃に目が覚めてそれから朝まで寝つけず…、いう日もしばしば。それにしてもしんどかった。

 

眠れないと、何もかもがしんどい

私はフルタイムで働いているので、夜眠れなかった日は、通勤も仕事もお昼休みも全部しんどかったです。電車の揺れによる気持ち悪さが倍増するし、仕事中も集中できないし、昼休みも外に出る気は起きず…。

しかもそうして疲れ果てて帰ってきても、またその夜も眠れなかったりして、もう半泣きになりながら出勤…という日々が続きました。

食べ物や飲み物など、いろんな情報を参考に試しましたが、一向に効果なし。結局一番有効だったのは、「1度目が覚めたら諦めて起きる→1-2時間くらい読書したり家事をしたりする→ベッドに戻る」という流れでした。夜1時くらいに目が覚める→起きて牛乳飲みながら読書。部屋の片付け→3時くらいにベッドに戻る→4-5時くらいには眠れる→6時半起床、仕事へ。という感じです。眠れる時間は短いですが、一睡もできないよりは…という苦渋の決断でした。

 

妊娠4ヶ月後半から救世主になった「妊婦クッション」

そんな中、妊娠3ヶ月頃、家族に不眠を訴えたところ、姉からおさがりでもらったのが「妊婦クッション」。いわゆる妊婦用の抱き枕でした。

これですね↓

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しかし!!姉が大絶賛していたこのクッション、妊娠3ヶ月の頃は全く効果がありませんでした…。そもそも、まだお腹があまり出ておらず、仰向けで寝られる状態だったので、必要なかったんですね。むしろ大きすぎて、ベッドの中で邪魔者扱いされることに。しばらく寝室から姿を消しました。

ところが、妊娠4ヶ月の後半、お腹が少し気になるようになってきて、横向きで寝るようになってしばらく経った頃。「そろそろ使えるかな」と思い出し、抱き枕として試してみたところ…。本当に救世主でした。久しぶりに「ぐっすり眠る」ということを思い出しました。

 

横向き寝の腕・お腹・脚がものすごく楽に。

お腹が少し膨らんでくると、仰向けがつらくなり、横向きに寝るわけですが、上側の腕と脚は不安定だし、下側の腕と脚とお腹は下敷きになって圧迫されるし、全身が疲れてしまいます。

それが、このクッションを抱えると、上側の腕と脚が安定する上に、下側の腕と脚はクッションで守られるので、痛くなりません。

さらにお腹の部分はちょうど曲線になっているので、やわらか〜くクッションがお腹を支えてくれるので、体重を預けてもお腹が圧迫されないんです。久しぶりに、全体重をすっかり預けて眠ることができて、ものすごく楽になりました。抱き枕がこんなに偉大とは。

出産後は授乳クッションや赤ちゃん用クッションに。

現在は妊娠6ヶ月後半で、不眠はだいぶ解消されましたが、引き続き抱き枕として毎日愛用中です。しかもこの妊婦クッション、両側にボタンが付いているので、出産後はドーナツ型にして授乳クッションや、赤ちゃんが座るクッションに使えるとのこと。

妊娠中期にならないと不眠への効果は大きくならないのですが、後々のことを考えると、だいぶコスパ高いです。

 

丸洗いもできるそうなので、今度試してみようと思います!

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小川クリニックで初めての妊婦健診を受けました。

妊娠19週(妊娠5ヶ月)、初めて小川クリニックでの妊婦健診を受けました。

元々、近所のクリニックに通っていたのですが、妊娠20週までの二次予約を機会に、その後の健診は小川クリニックに通うことにしました。少し時間が経ってしまったのですが、初めての健診についてレポートしたいと思います。

先日の記事→小川クリニックで産むことにしました!

※小川クリニックの分娩予約時の話については、また別記事アップします!

 

出来る限り、分娩する産院で健診を受けたほうが安心できる

初めての健診を受けたあとの感想は、「分娩する産院で健診を受けることにしてよかった」ということでした。

これは完全に個人的な感想ですし、近所の産婦人科での健診が自分に合っている場合もあると思います。里帰り出産や仕事の都合で難しい場合もありますし。

ただ、私の場合、小川クリニックの健診にて、「定期的なチェック」というだけでなく、「お産に向けて準備していく」という姿勢を感じて、とても安心しました。この胎盤の位置だとお産はこうだね、お産に向けて体調面で気になる点はあるかな、じゃあこういう点には気をつけていこう、等々の会話ができて、地に足がついた感じがしました。

これまで健診を受けていたクリニックも丁寧だったのですが、最後の健診のときに助産師さんに「早めに小川さんに移ってしまうのは残念ですが、産む産院で健診を受けるのはとても良いと思いますよ」とおっしゃって下さった意味がよくわかりました。

藤沢在住なので、若干遠くはなるのですが、4ヶ月後の出産まで小川クリニックに通おうと思います。 

 

妊婦健診の流れ

おそらくどの病院も似ていると思うのですが、こんな流れでした。

受付で診察券・保険証・母子手帳・補助券を渡す。

トイレで尿検査したあと、自分で体重と血圧を測定(記録のレシートが出てくる)。

名前を呼ばれるまで待合で待つ。

呼ばれたら診察室へ。 体重と血圧の記録を渡して横になる。

腹囲などを測ったあと、エコーと問診。そのあと内診。

(初回は必ず内診をするようですが、次回以降はない場合もあるみたいです)

再度、先生とお話をして、気になる点などないか聞かれ、診察終了。

採血(以前のクリニックでの検査結果に含まれていなかった項目のみ)

お会計で名前を呼ばれるまで待合で待つ。

お会計が済んだら終了。

 

初回の診察内容。その手厚さにびっくり。

とにかく丁寧でした。

初回は必ず院長が診察を担当するんですが、まずエコーで、各方向からじっくり胎児の様子をチェック。顔やお腹、脚、腕など、数分かけてしっかり見ていただきました。

そしてここまで通常の2D超音波エコーですが、なんと3D超音波でも確認。特に希望をしたわけではなかったのですが、顔や身体を隅々まで見せていただいて、感動しました。(3Dのエコー、録画をお願いすると有料だそうですが、診察ではこうして普通に使うようです)

そして、院長先生がとにかくおしゃべり。私は、いいことも悪いこともちゃんと話してほしいので、おしゃべりなのは本当に助かります。エコーを見ながら、骨の形成がどうなっているか、赤ちゃんの位置や大きさはどうか、羊水は足りているか、しっかり説明してくれます。

エコーの後は、内診にて、子宮口がしっかり閉じているか、胎盤の形や位置に問題はないか、お産に当たって注意するような点はないか、細菌が繁殖していないかなど、細かくチェック。これも、ひとつずつ、今何を確認しているのか、どういう状態か、ちゃんと説明しながら進んでいきます。

最後に、何か気になる点や心配事はないかなど聞かれて、診察終了。

以前のクリニックもとても良い助産師さんと先生だったのですが、エコーは1分足らずで、問診もあっという間だったので、この丁寧さに正直びっくりしました。診察が早く終わって欲しい…という人にはつらいかもしれませんが、私はかなりの心配性なので、とにかくほっとした、という感じでした。

 

 

待ち時間など

院長の診察は午前中なのですが、この日は途中で分娩が始まってしまい、なんと受付からお会計終了まで2時間もかかりました。これはつらかった。

この日は特に待ち時間が長くなってしまったようなのですが、分娩が始まるのは珍しいことではないそうなので、一応2時間は見ておいたほうが良いと思います。

午後の診察は院長ではないらしく、午後のほうが空いていますよーとのことでした。

 

次回の健診は2週間後。

妊娠19週だと、通常は4週間おきの場合が多いそうなのですが、今回は初回ということもあり、次回健診は2週間後になりました。午後なので、違う先生による診察になります。またこちらもレポートします!

 

 

サザンビーチカフェ再訪しました。やはりモーニング最強です。

茅ヶ崎にあるサザンビーチカフェ。

以前訪問してからずっと行きたかったものの、自家用車がないので断念しておりました。

以前訪問した際の記事:サザンビーチカフェ@茅ヶ崎のモーニングが素晴らしすぎた - 働いたり、妊娠したり、出産したり。

 

平日水曜の朝、久しぶりにカーシェアの車で再訪。
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平日水曜の朝9時頃です。

相変わらず空いている。ありがたや。

奥のソファ席におじゃましました。


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テラス席はこんな感じ。2人がけソファのお洒落な感じになっていました。4人がけのテーブルもいくつか。

 

何といってもモーニングが魅力的。


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前回いただいたエッグスラットのプレートも相変わらずありましたが、今回は新しいメニューのホットビスケットとベーコンのプレートを選択。

これにドリンクバーがついて780円です。なんたるコストパフォーマンス…。

ベーコンは肉厚なものが2枚。しっかりお肉という感じで美味しく、ホットビスケットもほくほくで、大満足です。

 

ちなみにドリンクバーは、コーヒー、レモネード3種、ヨーグルトとコーンフレークという「コーヒー&レモネードバー」になっておりました。

私はレモネード好きなので嬉しかったけど、カフェラテや紅茶などが飲みたい方は、別メニューで頼んだほうが良いかもしれません。

 

「チェダーチーズポテト」が美味しい


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普通のメニューも朝から頼めるので、追加でチェダーチーズポテトを。こちらは朝から夜まで同じ値段なので580円しますが、これが美味しかった…。

こってり濃厚なチェダーチーズが、これでもかとかかっております。食べても食べても、ちゃんと最後のポテトにまでチーズがかかっている!!上からちょっぴりかけただけではないんですね。感動しました。

ポテト自体も、相変わらずさくさくほくほく。クアアイナのポテトに似ておりました。

 

結婚式の二次会に人気の様子。

私はモーニングのカフェとして気に入っていますが、結婚式の二次会に人気みたいです。というのも、同じ建物の二階が結婚式場の茅ヶ崎迎賓館なのです。経営母体も同じなのかもしれません。

確かに、ひと目でお店全体が見渡せるし、海側は全面ガラス張りのオーシャンフロントビューだし、テラス席で休憩も出来るし、ごはんも美味しいし…。夜もロマンチックだろうなーと思います。

 

入り口から見たテラス席。
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店内の角から。
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ちなみに駐車場は、2000円未満で60分、2000円以上で90分無料です。そのあとは30分300円でした。

モーニングのあと、ゆったり読書をするには90分では少し短かったのですが…。一日のはじまりに、とても心地よい時間でした。

 

また来ます!!

 


加藤陽子さんの「それでも、日本人は戦争を選んだ」。日本の近現代史を学びたい人におすすめ。

「日本の近現代史を学び直したい」という大人にも、「日本はなんで戦争をしたんだろう」という子供にも、激しくおすすめしたい本に出会いました。

視野がとても広く、内容が偏っておらず、とても読みやすい一冊です。

 

加藤陽子さんの「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

新品価格¥810から(2017/5/23 19:04時点)

東大教授の加藤陽子さんが、高校生に講義をした内容をまとめて出版した本です。とにかく「講義で伝えた内容そのまま」なので、読みやすい。

 

「なぜ戦争を選んだのか」というゴールに向けて、明治〜昭和の全体を理解する

タイトルを見ると、戦争にフォーカスをした本に見えますが、決してそういうわけではありません。

「なぜ太平洋戦争を選んだのか」は、この本を貫く問いですが、その問いに答えるために、明治から昭和までの日本の歴史、そして世界の歴史を、一つずつ掘り下げていきます。

「日本はどのように明治を迎え、どのように政治体制や法律、経済を作り上げていったのか」

「各国とどのような外交交渉を行い、戦争をし、その背景には何があったのか」

「その中で、国民はどんな生活をし、何を感じていたのか」

このように、広範囲にわたって、当時の外交や政治、国民の感情などを手厚く説明してくれます。そして何より素晴らしいのは、その一つずつのキーワードが「どのように関係し合っているか」に重きを置いていること。事実の羅列ではなく、そのつながりが本当によくわかります。

 

近現代史は複雑でわかりづらい。でもちゃんとつながりがある。

歴史はあらゆる要素が複雑に絡み合うので、どうしてもわかりづらくなりがちです。

「なぜ太平洋戦争を選んだのか」という問いに対しても、「アメリカとイギリスの陰謀だ!」とか、「報道による洗脳だ!」とか、「日本の軍部の責任だ!」とか、いろんな説があり、そのどれか一つを「答え」と信じたくなります。

でも、現在私たちが生きている社会を見ても、戦争の理由をたった10文字や20文字で説明できるほど単純ではない、ということは明らか。その一方で、「いろんな理由が複雑に絡み合っているんだね!」の一言で片付けてしまっても、何も理解できない。

できる限り、一つ一つのつながりを見つけながら、明治から昭和を生きた人たちを理解していく。そんな本でした。

加藤陽子さんの「それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)」、本当におすすめです。

 

<この記事を読んでいる方におすすめ>

中国現代史の「全体像」と「雰囲気」をつかむ。初心者におすすめの入門書とは。 。

読書録 北朝鮮の生活を知りたいなら「かぞくのくに」書籍版を。 。

NHKスペシャル「村人は満州に送られた」を見る3 関連書籍など -

本日のレビュー:山口敬之さんの「総理」

このブログの「読書」「書籍」に関する記事リストはこちら

 

 

「あなたみたいな人でも、結婚できる可能性があるのよ」

昨年、天狼院書店のホームページにて、公開していただいた記事です!

せっかくなので、こちらにも転載。 普段と文章の感じが違うので、ちょっと恥ずかしいですが。

 

あなたみたいな人でも、結婚できる可能性があるのよ

今から12年前、見知らぬ女性に、突然言われたことがある。

「あなたみたいな人でも、結婚できる可能性があるのよ」

 

苦い苦いワインを飲んでいたら、そんな昔のことを思い出してしまった。

そのワインは、知人から譲っていただいたものだった。農家で育てているマスカットの中から、見た目が悪くて販売できないものを、近所のワイナリーで白ワインにしてもらったらしい。 家で一人ゆっくり味わおうとグラスに注いだところ……それはそれは、苦かった。 確かに、「ワイン用の品種じゃないし、そんなに美味しいもんじゃないけど」とは言われていたけれど、それにしても苦くて飲むのがつらかった。

せめてグラスに注いだ分だけでも飲み切ろうと、あー苦い苦いとぶつぶつ言いながら、ちびちびと飲んでいた。 そうしたら、その透明な液体が、なんだかだんだん愛おしくてたまらなくなってきたのだ。

 

私はマスカットが大好きで、旬になると必ず買ってきて、家で一粒ずつ、わくわくしながら食べる。 冷蔵庫にマスカットがある! と思うだけで、ちょっとテンションが上がる。 この苦いワインになったマスカットも、本当は、立派な箱に入れられてデパ地下の青果店に並ぶはずだったにちがいない。 もしくは、ケーキの上にちょこんと乗って、子供たちを喜ばせていたかもしれない。

でも、実際には、こうやって透明の液体になって、ワインに詳しくない人間に、あー苦い苦いと思いながら飲まれている。 現実は残酷だ。 なんて悲しいんだろう。 なんて、なんて切ないんだろう。

……と、そんなことを考えていたら、 その出来損ないマスカットが、まるで昔の自分のように思えてきた。 そこで、思い出してしまったのだ。 見知らぬおばさんの、 「あなたみたいな人でも、結婚できる可能性があるのよ」という言葉を。

 

それは、私が19歳のころ。 渋谷駅で東横線に乗りこんで、席に座ったときだった。 当時、東横線のホームはまだ地上にあって、午後の日差しが車内に強く差し込んでいた。

その車内で、隣の見知らぬおばさんから、いきなり話しかけられた。 「あなた、アトピーなの?」と聞かれたのだ。

そう。私は、物心ついた頃からアトピー性の皮膚炎に悩まされていた。 少しカサカサというレベルではなく、顔も腕も足も湿疹だらけで、誰から見てもそうだとわかる状態だった。 私は、ああ、またこういう人か、と思って身を固くした。

だいたい1年に数回くらい、見知らぬ人に声をかけられて、「かわいそう」だの「いい病院を知っているの」だの、色々と言われる機会がある。 それは、思春期の私にとって、なかなかしんどいことだった。 公衆の面前で、「あなたは誰から見ても肌が汚いですよ」「それはかわいそうなことですよ」と宣言されているようなものだったから。 だからそんな時は、いつも心を殻のようにして愛想笑いをし、その人が立ち去るのを待つことしかできなかった。

この時のおばさんの場合、知り合いのアトピーが最近治ったらしく、その治療法に関する話を延々と繰り返していた。 それは私も試したことがある治療法で、自分には全く効果が現れなかったものだった。 だから、心を殻にして、次の駅で降りて別の車両に移ろう、と決めた。 でも、おばさんはそんなことはつゆ知らず、笑顔で話しつづける。 「私の知り合いはアトピーが治って、結婚もできたのよ」 そして、あのセリフを発したのだ。

「だから、あなたみたいな人でも、結婚できる可能性があるのよ」

 

一瞬フリーズした。 身体中が、ひやっと冷たくなった。 この人は、親切のつもりで言っているんだろうか。 もし治ったら結婚できる可能性があるのよ、って。 そこには、「今のあなたみたいな人は結婚できないけれど」という前提がついている。 あまりにも自然に、さも当然のことのように。 私は、愛想笑いを硬直させ、何も言えず、次の駅で電車から降りた。

 

ものすごくつらかった。 涙も出なかった。

それは、予想外だったからではなく、自分が思っていることをそのまま言われたからだった。 様々な病院や療法を試しても、全然効果が出なかった私は、きっとこんな身体では恋愛もできない、結婚もできない、そんなこと期待してはいけない、と自分に言い聞かせながら毎日生きてきた。 そしてこの日、そのことを、見知らぬおばさんに全部肯定されてしまったのだ。

ああ、やっぱり、私は女として出来損ないなんだ、そうだよね、知ってたけどさ、と途方に暮れた。 こんな出来事も、自分の気持ちも、誰にも言えなかった。 私がこんなこと考えているなんて、親が知ったら悲しむだろうな、と何度も思った。

 

と、なかなかしんどい記憶を、久しぶりに思い出してしまったのだ。 出来損ないのマスカット、君の気持ち、わかるよ! と感情移入したせいで。 悲劇のヒロインよろしく、ちょっと目が潤んでくる始末である。

あの電車から降りた時は、涙も出なかった。 でも12年経った今なら、こうやって茶化すこともできるし、泣くことだってできる。 それは、酔っているから、というだけではなくて。 今のままの自分にも、ちゃんと生きる道があると知ったからだ。

私はたくさん悩んで、もし恋愛が出来なかろうと、結婚が出来なかろうと、それでも幸せな一生を送るんだ、と決めて生きることにした。 そのために、好きな仕事に就いた。 大切な友人もいるし、家族とも仲良しだという自信がある。 今でも、私のアトピーは治る気配がなく、 街中のあらゆる鏡からは目をそらしてしまうし、洋服選びでも露出が少ないものを選んでしまう。 でも、そういう自分の気持ちも、このまま抱えて生きていく覚悟くらいはできてきた。

 

と、思っていたら。 なんと、恋人ができまして。 そして、結婚することになったのだ。 ふふん。 大どんでん返しである。

 

あー。 この苦い苦いワイン、 あの電車で会ったおばさんに飲ませたいわ。