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NHKスペシャル「村人は満州に送られた」を見る 2

「NHKスペシャル「村人は満州に送られた」を見る」のつづき。

 

・開拓民は聞かされていなかったが、現地の中国の人たちから半強制的に奪った土地を与えられた(形だけは購入という形を取ったが、奪ったに等しい)。

ソ連軍の侵攻時、恐ろしかったのは土地の持ち主だった中国の人たち。以前土地と奪った開拓団は住宅を襲われた。山へ逃れ、暴行を受け、逃げ惑った。

・長野県河野村の開拓民の話。ソ連参戦時、27戸95人中、男性は徴兵され、女子供のみが残っていた。生きて辱めを受けるなら、とまず自分たちで子供達の首を絞め、そのあと何十人もの人々が自決した。唯一生き残った久保田諌さんは、今もその自決を手伝ったときのことを覚えている。 

・日本に残った村長は、農林省や拓務省に問い合わせたが、一切状況は把握していない、とのこと。終戦10ヶ月後、惨状を知り、生きていられなくなり、終戦1年後に自ら命を絶った。41歳だったそうだ。

・数十年後、当時の官僚が振り返り、総括をしている。「今でも良かったと思っている」と発言したテープも残っている。

 

以下、感じたこと。

 

・開拓団を送り出した側の人、開拓団として満州へ渡った人、そして開拓団のために土地を奪われた現地の人、すべてにインタビューしている番組。これは貴重だと思う。

・国により計画を立てられてからは実行するのみで、「途中で検証して有効性を確認→継続性を確認」という手続きが一切なされていない。これは、現代への教訓とも言えるのではないか。

・当時、農村において人口が拡大していくと、一家族あたりの田畑の面積が十分に確保できず、このままでは貧しいまま、食べていけない、という閉塞感があったことが推測される。そこで「満州には広大な土地がある」という政策が打たれた。

 

早速何冊か、満州に関する本を注文してしまったので、もっと勉強してから内容をまとめたい。

 

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