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2017年に向けて、井伊直虎を予習する

今年の大河ドラマ 真田丸関ヶ原が終わり、確実にあと数ヶ月で終わる気配を感じて淋しい気持ちの今日このごろ。

その気持ちを振り払うべく、2017年の大河ドラマについて予習しました。

今回の主役「井伊直虎」、名前を聞くのも初めてなので、いくつか本を読んでおかないと流れについていけなくなりそうな予感がしております。

ちなみに、NHKの公式本はまだ出ていない模様。今年の真田丸は、この本でざっと概略をつかんだのでした。家系図や出演者インタビュー、細かな歴史背景など、充実しているので役立ちます。(この後編は今からでもおすすめ。) 

真田丸 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

では、気を取り直して。井伊直虎(演者:柴咲コウ)はどんな人物だったのか。

 

織田信長と同世代。今川家の勢力下にある小さな一族の女性。

重要なポイントとしては、

織田信長と同時代」

「今川家の勢力下」

「浜松」

「女性」

というあたりでしょうか。

生まれ年は不明ですが、許嫁の直親(三浦春馬)が1535年、織田信長は1534年の生まれです。そのためドラマの舞台は、今回の真田丸よりも数十年前、まだ戦乱が激しく落ち着かなかった時代になると思われます。(お父さんの真田昌幸が、武田信玄の元で暴れまわっていたころ)

井伊家は静岡県浜松のあたりにルーツを持つ小さな一族で、今川義元率いる強大な今川家の勢力下に置かれていました。その今川家に、当主だった父親の直盛(杉本哲太)や、許嫁の直親は、次々と殺されてしまいます。このままだとお家断絶となってしまう、その危機を救うため、直虎は事実上の当主として井伊直虎と名乗り、幼い後継である直政(菅田将暉)を育てることとなります。

 

真田家と重なる時代設定と立場。

井伊直虎に関する文献や小説を読んでいると、どうしても真田丸の昌幸を思い出してしまいます。

井伊家も「国衆」と呼ばれる小さな領地を持つ一族。今川家、武田家、徳川家、織田家がひしめく地方にて、とにかく領地とお家を守るために必死に生き抜く術を考えつづけます。

激動の時代に、ついには今川家も滅亡するわけですが、その中で井伊家は生き残ったのです。

 

徳川四天王井伊直政

今川家に脅かされた井伊家ですが、直虎の育てた直政は徳川家に仕えることになり、徳川家康の天下取りに貢献することとなります。

直政が徳川に仕えたのは、1575年のこと。長篠の戦いで、織田・徳川軍が武田勝頼を下し、武田家が滅亡した時期に重なります。(真田丸の初回〜第2回目のあたりですね。懐かしい…)

この長篠の戦いを機に、徳川家康は広大な領地を持つ大名となります。そして翌年には直政も初陣を迎え、その後も家康を支え続け、「徳川四天王」と呼ばれるまでになっていきます。(ちなみに、関ヶ原の戦いの後には、なんと真田丸の真田信幸(真田信之)に対し、本多忠朝(本田正勝の子)とともに落ち合う旨の書状を送っているとか。)

このあたりの破竹の勢いが楽しみすぎる!菅田将暉演じる井伊直政!と思っていたのですが、なんと今回の主役である井伊直虎は、1982年にひっそりとこの世を去ります。本能寺の変で、織田信長が命を落とした数ヶ月後のことでした。

 

井伊直弼で有名な彦根藩の初代藩主に。

その後、井伊直政関ヶ原の戦いを経て初代彦根藩主となります。

そう、彦根藩といえば、あの桜田門外の変で有名な13代彦根藩井伊直弼

ここまで続いていく彦根藩の基礎を、直政は築いたことになります。

この辺りのエピソードも、大河ドラマにてどうにか取り上げてくれたら嬉しいですね。

 

色々と本を読みましたが、情報が少ない

というわけで、井伊直虎について色々調べてみましたが、実際に文献が残っているのは「井伊直政」について、という内容が多いです。井伊直虎については、資料も少なく、小説のようなものが多い模様です。

私が読んだのはこの辺りです。また細かくレビューしたいと思います。

 

「おんな城主 井伊直虎の生涯」

ムック本。家系図、井伊家の概略、ゆかりの土地など、広範囲に理解したい方におすすめです。

歴史REAL おんな城主 井伊直虎の生涯 (洋泉社MOOK 歴史REAL)

新書。バランスよく井伊直虎や井伊家など、史実を中心に理解したい人におすすめ。

井伊直虎 (歴史新書y)

 

小説。創作も含めてストーリーとして生涯を楽しみたい人におすすめ。 

剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)

どれも、大人だけでなく子供でも読みやすいと思える書籍でした。ぜひ大河ドラマの予習を深めてみてください。