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働いたり、妊娠したり、出産したり。

フルタイムでも共働きでも、ゆるゆるとマイペースに暮らしたい。

ロングバケーションの魅力① かっこいい大人になれなかった瀬名と南

全編を通して二人の間に漂っている、「なんか、こんなはずじゃなかったのになー」感。

 

もっとかっこいい大人になれると思ってた、もう幸せな花嫁になっていると思ってた。

想像していた将来とは何かが違う、この感じはなんだろうね、という切なさを、いろんな出来事が起こるたびに突きつけられる。
うー苦しい、わかる、と思いつつ、これは時代を問わずに襲われる感覚なんだなぁ…と少し心強い気持ちにもなる。

 

例えば、広末涼子演じるピアノ教室の生徒の手厳しい一言だったり。
年齢のせいで、モデルの仕事がどんどん減っていっちゃう現実だったり。
松たか子演じる想い人が、チャラチャラした竹野内豊を好きになっちゃったり。

 

なんて人生は上手くいかないんだ!!
手厳しい現実は容赦なく降り掛かってくる。
でも、瀬名も南も、いつも言葉を尽くして嘆くわけではない。大声で叫んでのたうち回ったり、ガラスを割ったり、そういうシーンは少なくて、大半は軽口たたいて冗談言って紛らわす。
なんだか最近観ている月9は、疑問を口に出す、相手に向き合う、気持ちを打ち明け合う、というシーンが多い気がするけど、瀬名と南は違う。泣き笑いみたいな笑顔で、花火をしたりバスケをしたりバーベキューをしたり、スーパーボールを投げてみたりする。
いろんな気持ちを無理やり押し殺しているわけでもなく、開放しているわけでもなく、なんとなく飼いならしている。それをお互いわかっているから、優しいキャッチボールになる。たまに意味不明なことで怒り合ってしまうけど、お互い謝ってみる。

 

これは、私たちの毎日に似ているような気がする。そして、そんなに悪いことでもないような気がする。

何故なら、何ごとも問題なしでオールハッピー!みたいなことはなかなか無くて、きっとみんないろんなことを飼いならしながら、それでもちゃんと幸せを感じて生きているから。

 

というわけで、「アラサー女子(元モデル)と年下男子(ピアニスト志望)のルームシェア」なんてあり得ない設定だけれども、キムタクの冷たくなれない優しい感じ、山口智子のなんでも明るく話しちゃう感じには、とてもリアリティがある。力が抜けているけども励まされる、共感してしまうドラマだと思うのです。