働いたり、妊娠したり、出産したり。

フルタイムでも共働きでも、ゆるゆるとマイペースに暮らしたい。

出雲大社の目の前で出雲そば。「そば処 田中屋」に感動。

ほんの2時間弱、時間があったので出雲大社まで。

 

こんなお蕎麦を食べました!!
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出雲そば。いやー美味しかった。

こういう3つに分かれたおそばを「割子そば」というそうです。

 

お店は、田中屋さんという、古き良き、清潔な感じのおそばやさん。

出雲大社の目の前、スターバックスのお隣のお店です。

もちろん自家製のおそばです。


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私がいただいたのは、この季節限定の「秋色割子」。

温泉卵ときのこ、ゆば、あかもく(めかぶみたいなの)といくらと大根おろし、という3つの味が楽しめます。


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間違いのない美味しさ。とろとろ。


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生ゆば。かたまりなので、超濃厚なお豆腐という感じ…


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おろしといくらとあかもく!あっさりしていて◎

 

おそば自体もとても美味しいし、この3種類楽しめるというのが予想以上に嬉しく、3つともお味の満足度が高く、とっても幸せになりました。

 もちろん最後にそば湯もいただいて、ほっとひといき。

 

これは季節ものだったのですが、普通の割子そばはいつもあるみたいです。
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三色割子。温泉卵、天かす、とろろ。これはこれで美味しそう。


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温かいおそばも。釜揚げ気になる。


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正直なところ、よくある観光地のおそばなのかな?と思っていたので、おそば自体も、食べ方も、とっても美味しくてびっくりしました。

 

お店の中もとてもきれいだったし、一人から家族連れまで様々だったので、みなさまにおすすめしたいおそばやさんでした!!

 

そば処 田中屋

https://s.tabelog.com/shimane/A3202/A320201/32000025/

 

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出雲空港のレストラン「神在」にてひと休み

出張が終わり、出雲空港まで。

飛行機まで時間があるので、レストランにてひと休みです。

こちらレストラン「神在」、ラーメン屋さん「スサノオ」と繋がっているようで、同じメニューもいただけます。

とはいえ、食事するほどお腹は空いていない、でもコーヒーという気分でもない…ということで、単品で唐揚げとしじみ汁を…。

 


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しじみ汁。美味しい!!

 


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いわゆる空港のレストランですね。

しじみ汁は出張中に飲めなかったのでとても嬉しいです。

 

メニューたくさん。


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飲みものも、アルコールからソフトドリンクまで豊富です。
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 他にも、1000円弱のビールとおつまみセットがいろいろありました。

 

そして嬉しかったのがこちら。
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じゃん!コンセントありました。

入るまで気が付かなかったので嬉しい。

 

出雲空港の飲食店は、このレストランとラーメン屋さん以外は、しっかりとしたお蕎麦屋さんのみです。

レストラン「神在」、少し休憩したり、ごはん食べたり、お酒飲んだり、無難なレストランの割には悪くないお店でした。

最終フライトまで営業している模様です。

 

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出雲市駅前の「のどぐろ日本海」で夕飯。

今日は出雲出張!

出雲大社に行く暇はなさそう…

せめて美味しそうなものを食べたい…


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駅前の海鮮系の居酒屋へ。

清潔感があって、カウンターもテーブルもあって、おひとりさまも大丈夫でした。

予約席がいくつもあったので、人気店なのかなーと期待が高まります。

 

メニューもたくさん!お寿司からお刺身からおつまみ、串ものまで。


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お酒もいろいろ。
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そして悩んだ末に、わたしは海鮮丼と、のどぐろ汁を。


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海鮮丼!小ぶりながら、どのネタも美味しかった…。

特に右上の、のどぐろ!脂たっぷり載っておりました。


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じゃん!のどぐろ汁。

出汁がたっぷりしみていて、本当に美味しい…。


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これは初めに出てきたお通し。200えん。飲みものを頼まなくてもお通しは出てくるみたいです。

 

いやー。とても美味しかった!!

ものの30分くらいで出てしまいましたが、さくっと出張ひとりメシをするにも、お酒ゆっくり飲むにも、おすすめのお店でした。

 

 

 

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読書録 山田詠美の「A2Z」

人と人との関係というのは、ひとつひとつが独特で、異なっていて、だから楽しかったり、時に悲しかったりする。

そんな当然のことを、誰しもが時には忘れ、「恋人」「友達」「親子」といった片手で数えられる程度の言葉で、まるで関係の内面まで描けるように錯覚することがある。

 

山田詠美さんの「A2Z」は、そんな私たちに警鐘を鳴らしてくれる小説ともいえる。

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子供のいない35歳の夫婦が、それぞれに恋人を作って、それを打ち明ける。そんな設定は、なんだか気をてらった小説のように聞こえるけれども、これは純粋なラブストーリーだ。

夫は、自分の不倫によって傷ついている妻の頭を撫でて、「俺がいるじゃないか」と本気で心配する。

なんだそれ、バカじゃないのか、という人もたくさんいると思うけれど、「恋人」とか「夫婦」とかいう言葉からは全く語りつくせない、自分たちだけのどうしようもなく温かい関係がそこにある。

その温かい関係がどれだけかけがえのないものか。自分たちがよくわかっている。ただ、たまに間違えることもあるのだけれど。

 

大学生の頃この本を手にとってから気に入ってしまって、今でも時折読んでいる。

恋人や夫婦だけではない、親子や友人、そういう単語で表せないような関係の人でも、やっぱり人と人との関係はオリジナルだ。相手に対してどう振舞おうと思いを巡らせながら、その人との関係を温めて行くのは、異性でも同性でもしあわせなことで、人生の醍醐味の一つだと思う。もちろんそこに、社会的な「友人」や「夫婦」の規範なんてものは出てこない。

そんな醍醐味を味わい尽くしている二人のストーリー。本作は、そんな小説だと思う。

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藤沢の美味しいパスタやさん、アンチョビ。

先日、ランチでアンチョビへ。

藤沢駅近くのパスタ屋さんです。昔藤沢で働いていたときからの大ファンなのです。

 

平日ランチはちょっとお得。

サラダとドリンクがついてこのお値段。

サラダでなくてデザートも選べるのです。


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ちなみに夜のメニューはこちら。夜でもお高くはありません!
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今日のサラダ。ドリンクはミックスジュースに。


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もやしかーと思ったのですが、マッシュポテトならぬ、マッシュさつまいもが添えてあって美味しかった…!ひと味ちがう。さすがです。

 

そして今日のパスタは。
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じゃーん!岩海苔のビアンコです。

 これが美味しいんですよ…。

オリーブオイルとバターをがっつり使ってあると思われるスープパスタ。

ペスカトーレの塩と、ビアンコの塩も同じベースのお味でおすすめです。

 

お店はダイエーの目の前の路地を入ったところの、こじんまりとした一軒家です。昔ながらのかわいらしい感じ。

しばらくまた通ってしまうと思います!

 

アンチョビ 湘南藤沢店 (ANCHOVIES) - 藤沢/イタリアン [食べログ]

 

 

 

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読書録 よしもとばななの「スナックちどり」。とてもよかった。

よしもとばななさんの「スナックちどり 」を読みました。

 

スナックちどり (文春文庫)

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大切な人を失って、ものすごく苦しくて淋しい日々を、冷静に慎重にどうにか乗り越えてゆく。その過程を素晴らしく描く。

よしもとばななさんはそんなイメージの作家さんです。「キッチン」しかり、「デッドエンドの思い出 」しかり、この「スナックちどり」しかり。

 

以下、私なりの「スナックちどり」の感想です。 

10年連れ添った夫との離婚を決め、どうにかなってしまいそうに苦しい主人公のさっちゃん。でも、その苦しみの一方で、どこかひどく冷静な気持ちを持ち合わせている。あの人との生活をやめることにした理由も、とてもよくわかっている。大好きだった彼のほんの1割くらいの部分。その1割がどうしても気になって、ついには愛でることができなくなった。

でも、頭ではすべて納得している一方で、「あの日に戻れないなら、もう私の人生にはなんにもない」なんて気持ちもしょっちゅうこみ上げてくる。

 

そんなさっちゃんと、自分を育ててくれた祖父母を失った従姉妹のちどりが、ふたりでイギリスの端っこへの旅に出る。共に毎日を過ごしながら、自分の悲しみや憤りを、そして自分の大切なものを、少しずつ自分で解剖していく。ひとつずつ思い出しては、時にはそっと打ち明けあって、たしかめ合う。ああ、自分はこんなふうに生きてきたんだった。そういえば、ちどりはこんなふうに生きてきたんだな。本作は、自分自身のこころを冷静に解剖しながら、とんでもない苦しみに穏やかに立ち向かう、そんな過程を描いた物語だと思う。

 

とても卑屈になったり、相手のせいにしたり、もう死んでやる!というのは楽ちんだ。なにも考えなくて済む。
でも事実はやっぱり違う。さっちゃんは、元の旦那さんと、お互い本当に好きで、共に暮らしたいと心底思って、だから一緒に暮らして、そしてどうしてもだめだった。それが事実だ。自分が存在意義のない人間だとか、結婚不適合者だとか、思い込んだほうが楽かもしれないけれど、そんなことは無いと、ちゃんと知っている。お互いが好きで、別に二人を引き裂く環境も設定もなくて、それでもこの人とは一緒に暮らせないと自分で判断をした。それは、ロミオとジュリエットの引き裂かれ方なんかよりも、ずっと苦しいことだと、私は思う。でも、受け止めて生きていかなければならない。

 

ふと思い出す「キッチン 」のえり子さんのセリフ。

「まあね、でも人生は本当にいっぺん絶望しないと、そこで本当に捨てらんないのは自分のどこなのかをわかんないと、本当に楽しいことがなにかわかんないうちに大っきくなっちゃうと思うの。あたしは、よかったわ。」

 

デッドエンドの思い出 」を読んだときもそうでしたが、キッチンの文庫版あとがき「そののちのこと」に書いてあったことを思い出します。彼女のしたかったこと、したいこと。

よしもとばななは、30年経ってもブレない。かっこいいなぁと思います。

 

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読書録:末井昭さんのエッセイ「自殺」を読んで、日々を綴るということを考える

末井昭さんの「自殺」というエッセイを読みました。

第30回講談社エッセイ賞を受賞しているそうです。

自殺

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率直なタイトルからはとっても重い印象を受けますが、まえがきには、「笑える自殺の本にしよう」との言葉があります。それは、軽く扱うという意味ではなく、「もっと自殺を身近に感じて欲しい」という気持ちから生まれた一言のように思います。

 

自殺は身近なものなのか

著者の末井昭さんは、小学生の頃、お母さんを隣家の青年との心中で亡くしているそうです。ただ、この18章からなるエッセイは、お母さんのことをたくさん綴っているものではありません。東日本大震災だったり、いじめだったり、病気だったりのテーマを設定して、そのテーマと自殺について、自由に語られています。

読み進めていく中で実感したのは、どんなテーマでも自殺というものと何かしらの結びつきがあるということ。交通事故の3倍もの犠牲者を出しており、電車でよく人身事故がアナウンスされ、大体の学校にいじめがある(と思う)…という時点で、確かにそれは、自分たちのすぐ近くにあるんだなと思います。

 

「日々を綴る」ということを体現している本

本書を読んでいて思ったのは、正直なところ自殺に関することではなく、「毎日の自分の気持ちを綴るということは、思っている以上に自分を助けてくれるのかもしれない」ということでした。

それをよく表しているのが、後半に差し掛かったころにある「うつと自殺」という章です。どういうことが書かれている章かというと、著者の末井さんが29年間連れ添った奥さんと喧嘩して別れ、現在の奥さんである美子ちゃんと一緒に住み始めた話です。その中で、他にも付き合っている女性がいたことや、その人から電話がかかってきて電話線を引きちぎったこと、パチンコやカジノに逃げ込んでいたことなどが、当時うつ状態で何も手につかなかった気持ちと一緒に語られています。

(「なんだよリア充かよ!」と思った方がいるかもしれませんが、奥さんも次の奥さんも別の彼女もいても、うつになって死にたいと思う人も世の中にいるわけで、苦しみや悲しみは比べられるものではないので、 自分の方が不幸だよと思うのは諦めてください。)

 

そんな中で末井さんは、休日になるとノートに綴っていた反省文のようなものを、自分が編集者をしている会社のWEBページに少しずつしたためることにします。すると、人からたまに「読んでいるよ」と言われたり、「面白いよ」と言われたり。そのうちに、赤裸々に書くほど、面白がってもらえることもわかりました。

そうしてブラックホールから徐々に抜け出した末井さんは、「日記を書く、それも人に読んでもらう日記を書くということは、自分を客観的に見る訓練になります」といいます。「自殺まで考えている人は書くことがいっぱいあるはず。どんなにつらい状況であっても、それを笑えるようになれば、うんと楽になるはず」と。

日々を綴るということを自ら体現しながら、一緒にやってみようよ、とすすめる感じは、上から目線なところが全然漂わず、末井さんの優しさがこころに沁みていきます。日々を綴るということで自分とも他者とも関わっていく。大好きな章です。

 

自分を客観的に見る「訓練」

ちなみに余談ですが、私は個人的に、「訓練」というワードが好きです。それもあって、先ほどの文章「日記を書く、それも人に読んでもらう日記を書くということは、自分を客観的に見る訓練になります」を抜粋しました。

ものの考え方とか、人への接し方とか、そういうのは日々の訓練がものを言う、と思っています。例えば嫌な人がいたらさっと避ける訓練、嫌味を言われても言い返さずに相手を憐れむ訓練…。ちまたでは「習慣」という言葉で表されることも多いのですが、習慣だと、そこに無意識にあるもののように聞こえます。そうではなく、意思を持って「訓練」をしないと、冷静に穏やかに生きていくのは難しい、と思うのです。別に筋トレみたいにハードなやつではなく、少しずつ、そういう局面に出会ったら思い出して自分に言い聞かせる、くらいの感じでいいので。

 

平成(昭和?)の太宰治と呼びたい 

さて、タイトルからするととても不謹慎な感じですが、最終的な感想としては、「人間失格の「私」がここにいた!」という感じです。

太宰ファンに怒られると思いますし、ちゃんと自分のことを明るく綴って笑う、という術を持っている時点で「私」とは違うのですが、そのプレイボーイっぷりと鬱々とした感じに、いやいや太宰かよ、と突っ込まざるをえなかったのは私だけではないはずです。

 

とはいえ、実際に両親が自殺してしまった娘さんへのインタビューの章や、自殺に関する統計数値が出てくる章もあるので、けしてただ明るい本ではありません。むしろ、「明るく考えようとする本」だと思っていただければと思います。

 

 

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